Project Stories01

コトを提供する新ビジネスを構築せよ

研究者向け情報サイト「Lab BRAINS」

Project Stories01 研究者向け情報サイト「Lab BRAINS」

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2021年9月にリリースした、研究者向け情報サイト「Lab BRAINS」。実験機器の選び方やメンテナンス方法、最新技術、論文解説など、研究者にとって有益な情報を発信するだけでなく、研究者とメーカー、あるいは研究者同士が交流し、結びつくプラットフォームになることを目指しています。この「Lab BRAINS」の立ち上げには、どういった背景があったのでしょう。プロジェクトリーダーを務めたT.Wにその舞台裏を訊きました。

eコマース推進部Lab BRAINS推進グループ T.W

UXデザイン部Lab BRAINS推進グループ

T.W

2012年、商学部を卒業後にアズワンへ入社。販売店向け営業を3年間、専門営業を4年間経験したのち、2019年に経営企画部へ。同年10月よりオープンイノベーション室(現オープンイノベーショングループ)にて新規事業の開拓に携わる。現在は、Lab BRAINS推進グループにて、自ら立ち上げた「Lab BRAINS」の運用を担当している。

Project Stories02 「RPA導入支援サービス」

Chapter01/04

50名以上の研究者を辿った、アイデア探しの旅。

まず「Lab BRAINS」を立ち上げた経緯について、教えてください。

スタートは2019年のこと。この年の10月、経営企画部にオープンイノベーション室ができました。メンバーは上司と私の2名。物販以外の方法で、研究者に寄り添った新規事業ができないか。その可能性を探ることが、私たちのミッションでした。「Lab BRAINS」の構想はここからスタートしています。

具体的には、どのようにして事業の可能性を探っていったのですか?

私は理系出身ではなく、産業現場・生産現場向けに営業活動をしてきた身。「研究現場の実情を深く知っている」と胸張っては言えませんでした。そんな状況で、いいアイデアなんて浮かばない。そこで研究者の方々にたくさんお会いして、まずは話を聞きまくることに決めたんです。
営業時代に名刺交換したことのある研究者の方にアポイントを取ったり、当時在籍していたシェアオフィスで知り合った企業の方に、研究開発部門の方をご紹介いただいたりしながら、総勢50名以上の方にインタビューを実施しました。そして、その情報をもとに、「研究者の方が何に悩み、どういうサポートを求めているのか」といったアイデアを出し合うワークショップを開催。そこには、アズワンの社員のほかに、研究者の方々にも参加していただきました。
そうして浮かび上がったテーマが「情報発信サイト」。何かと忙しい研究者の方にとって、実験計画を立てたり、論文の参考にするための情報収集はとても手間のかかる作業。これを効率化して、研究に集中できる環境をつくることができれば、研究者の方にとって価値あるサービスになると考えたんです。

Chapter02/04

ベテランスペシャリスト×若手の化学反応。

研究者向けの情報サイトをつくると決めて、
そこからプロジェクトが立ち上がったわけですね?

そうです。情報サイトをつくると決めてすぐに、メンバーが招集されました。人数は私を含めて15名。アズワンの中では大がかりなプロジェクトです。メンバーのうち6名は、ウェブやIT、コンテンツマーケティングなどにおいて豊富なキャリアを持つスペシャリスト(ウェブ班)。残りの8名は、理系出身の若手女性社員(コンテンツ班)。ウェブ班は、それぞれの専門分野を活かしてサービスやウェブサイトを構築し、コンテンツ班は、研究者の興味を引くコンテンツを考えます。そして、全体の意見をまとめたり、コンセプトを決めるのは、リーダーである私の役目でした。

プロジェクトを進める際、とくに大変だったことは何ですか?

私にとって今回が初めてのプロジェクトリーダーだったので、苦労しかなかったです(笑)。リーダーとして、メンバー全員がコンセプトに共感し、モチベーション高くこのプロジェクトに取り組む状態をつくれるか。全員に輝ける場を提供できるか。常に試行錯誤していましたし、今振り返っても「もっとできることはあった」と反省するばかりです。それでも、ベテラン勢のアドバイスに助けられ、コンテンツ班の若い感性にもたくさんのアイデアをもらいながら、何とかカタチにすることができました。

Chapter03/04

外から見たアズワンの価値が、迷いを打ち消した。

プロジェクトを進める際、とくに大変だったことは何ですか?

実は2019年のアイデア探しをしていた頃、何度も心が折れそうになりました。「新規事業の立ち上げ」って聞こえは楽しそうですけど、いざやってみると途方もなく苦しいんですよね。「そもそも自分は研究者に寄り添った事業を本当につくりたいのか」「商社であるアズワンが物販以外をやる必要ってあるのか」と、気がつけば逃げ道を探している自分がいました。
そうした中でも、「情報発信サイト」というキーワードが出て、その内容が少しずつ具体的になっていくにつれて、迷いがなくなっていきました。何よりも支えになったのは、外部の方からの声。このプロジェクトを通じて出会った研究者の方々から、「アズワンにはいつも支えられている」「アズワンのためなら協力するよ」と言っていただいたり、「Lab BRAINS」に関しても、「知名度と信頼のあるアズワンだからこそ情報発信する意味がある」とまで言っていただきました。その言葉はプロジェクトを進めるうえで強い支えになりましたし、アズワンという会社の価値を改めて捉え直すいい機会になりました。

Chapter04/04

リリースはスタートライン。これからが本番。

プロジェクトを進める際、とくに大変だったことは何ですか?

「Lab BRAINS」は現状、情報発信がメインになっていますが、思い描いている最終形態には至っていません。目指しているのはプラットフォーム。さまざまな課題やニーズを抱えている研究者の方と、それを解決する技術やサービスをもっているサプライヤー様が集まり、活発に交流し合う場にしていきたい。「Lab BRAINS」をきっかけに、研究パートナーが見つかったり、産学連携のプロジェクトが生まれたり、あるいは、研究者の就職・転職の支援などもできたらいいなと考えています。
そのためにも、まず「Lab BRAINS」にたくさんの人が集まる状況をつくる必要があるので、今は魅力的な情報の発信に注力しているというわけです。記事については、ほぼ毎日更新していますが、執筆はアズワンだけでなく、サプライヤー様や、研究系YouTuberの方など、ありがたいことにいろいろな方が協力してくださっています。今後もたくさんの方を巻き込みながら、「Lab BRAINS」を業界無二のサービスへと育てていきたいです。

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